和装の婚礼衣装に欠かせない日本髪かつらは、何といっても「文金高島田」。
髷の根を高く結った高尚優美な形は花嫁のきものによく映え、まさに婚礼にふさわしい髪型といえるでしょう。
でも意外なことに、文金高島田が婚礼用として定着したのは明治以降。長い歴史のなかでは、比較的最近のことです。
それまでは、今でいうキャリアウーマン・御殿女中の髪型として知られていました。
和装の婚礼衣装に欠かせない日本髪かつらは、何といっても「文金高島田」。
髷の根を高く結った高尚優美な形は花嫁のきものによく映え、まさに婚礼にふさわしい髪型といえるでしょう。
でも意外なことに、文金高島田が婚礼用として定着したのは明治以降。長い歴史のなかでは、比較的最近のことです。
それまでは、今でいうキャリアウーマン・御殿女中の髪型として知られていました。
江戸時代初期、若い女性の間で「島田髷」という髪型が大流行しました。前髪と髷を突き出させて、前後に長く、髷を太く大きく結った形です。
これは、当時もっとも優艶華美とされていた男髷の「若衆髷」を、東海道・島田の女性たちが真似たのがきっかけで、島田髷の名もそれに由来しています。
江戸時代中期になると、髷の根をさらに高く結い上げる「高島田」が流行しました。なかでも、もっとも格調高いとされたのが「文金高島田」です。
では、文金高島田の「文金」とはどういう意味なのでしょう。
当時の将軍徳川吉宗は、元文元年5月に貨幣の改鋳を行いました。そのとき発行した小判が「文金」です。当時はインフレで物価もどんどん上がったことから、文金は評判こそよくありませんでしたが、「文金風」という言葉は広く使われました。髪型もそのひとつ。
流行していた高島田が、それまでの島田髷より根を上のほうにとっていたことから、物価の「値上がり」と島田髷の「根上がり」を掛けて生まれたのが「文金高島田」だといわれています。
かつらは重いと思っている人が多いようですが、それはひと昔前の話。今では改良され、とても軽くなっています。和装に決めていなくても体験させてくれますから、まずは美容室で被ってみることをおすすめします。意外な軽さに驚くことでしょう。
また、メーカーによっても微妙に顔の印象が変わるもの。美しい花嫁になるためには、かつら選びとかつら合わせはとても重要なことなのです。
かつらは挙式の大体1カ月前までに合わせます。まず、大きさ、生え際、全体の形などが顔立ちに合うかつらを選びます。鬘の長さ、髷の長さなど、自分に合わせて調整してもらえるかつらもあるので、どなたにも似合うように仕上がります。
そしてもうひとつ、頭の大きさにもぴったり合っていないと、グラグラしたり締め付けられたりするので、しっかりフィットしていることが大切です。
専門の美容師さんが調整してくれますから心配はいりませんが、気になる部分があったり頭に合っていないと感じたら、遠慮せずに相談しましょう。かつらを合わせた後にパーマをかけたりカットをしてしまうと、挙式当日にサイズが合わなくなることもあるので、髪型を大きく変える予定があるなら、かつら合わせの前に済ませておきましょう。
かつら姿を美しく見せるには姿勢も大切です。立つときは両足を揃えて前後にずらし、やや内股に。こうすると重心が親指の付け根にきて、自然にうつむき加減の前傾姿勢になります。これが和装に似合うポーズの基本です。さらに少しあごを引き目線を下げると、うなじの美しさも強調されて二重丸。あごが上がってしまったり、猫背になってしまわないよう気を付けて。